2015年12月29日火曜日

【緊急署名】原告による十分な意見陳述の場の設定を

東京地裁が、第二回目の口頭弁論において、原告の意見陳述を行わないという方針が示されました。今後、書面での意見陳述および裁判官との質疑による原告の意見のききとりを行うとのことです。

弁護団からは、原告の置かれている状況は様々であり、第1回期日での意見陳述では原告すべての状況を把握できるものではないこと、原告は、解除にあたって政府が住民の意見を無視したとの想いから訴訟を提起しており、裁判所が同じ轍を踏むべきではないこと等から、今後も意見陳述を継続するよう申し入れました。

原告からは「口頭での意見陳述を継続してほしい」という意見書を提出する予定です。

支援の会からも、以下の要請書を、年明け可能な限り速やかに裁判所に提出しようとしています。多くのみなさまの賛同署名をお願いします。

署名は以下のフォームからお願いします。
https://pro.form-mailer.jp/fms/2e8bab2390944

締め切りは1月4日(月)です。どうぞよろしくお願いいたします。

-------------以下要請書案
東京地方裁判所 御中

南相馬の住民のおかれた実状を理解するため
原告による十分な意見陳述の場の設定を求めます

 南相馬避難解除取消等請求事件の原告の支援者として、原告による十分な意見陳述の場の設定を要請いたします。

 すでに訴状などでも述べられていますが、国は一方的に、「年20ミリシーベルト」という一般の公衆被ばく限度として国際的に勧告されている水準の20倍ものレベルの避難基準および帰還基準を設定し、住民の意見をきかずに帰還を促進してきています。

 このことにより、住民は、精神的にも物理的にもさまざまな辛苦をなめてきたのです。さらに本件の大きな要素は、放射線が将来及ぼす被害についてわかっていないということです。

 住民が受けている「被害」を裁判所が理解するためにも、住民の声を直接きく意見陳述の場を設定することが優先されるべきではないでしょうか。

 国により、何度も無視され、理不尽な避難解除と帰還の強要にさらされてきた原告たちにとって、裁判所は最後のよりどころなのです。

 今回の方針により、原告たちが、「裁判所も政府と同じだ。自分たちの意見をきかず、政府と同じ判断を下すのだろう」という気持ちを抱かせてしまうかもしれません。

 今後の期日においても、原告の意見陳述を継続するよう求めます。

南相馬・避難20ミリシーベルト撤回訴訟 支援の会

2015年11月30日月曜日

第2回口頭弁論期日決定!1月13日は東京地裁へ! 大法廷を埋め尽くそう!

「年20ミリシーベルトではいのちは守れない」――立ち上がった南相馬のみなさんを応援しましょう。大法廷を埋め尽くしましょう! 終了後、報告集会も予定しています。

2016年1月13日(水)
14:00〜 東京地方裁判所103号法廷
・経産省前抗議アピール 12:30~12:50 場所:経済産業省本館前
・東京地裁前応援アピール 13:00~13:30 場所:東京地方裁判所前
・第2回口頭弁論 14:00~             場所:東京地方裁判所103号法廷
・報告集会 15:30~             場所:参議院議員会館(予定)

※傍聴券が必要となりますので、配布締め切りの13:30までにお並びください。
なお、希望者多数の場合抽選となることがあります。

※「南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟」とは
年20ミリシーベルトを基準とした避難勧奨地点の解除は違法だとして、福島県南相馬市の住民206世帯808人が、国を相手取り、解除の取消しを求めて東京地裁に提訴しました。避難指示または勧奨の解除に関して、はじめて司法の場で争うもので、 争点は2つです。

① ICRPなど国際的な勧告では、公衆の被ばく限度は年1ミリシーベルトとされ、日本の法令もこれを取り入れてきました。訓練された職業人しか立ち入りのできない放射線管理区域も3ヶ月で1.3ミリシーベルトです(年に換算すると約5ミリシーベルト)。これらを考えると、年20ミリシーベルトでの解除は違法。
② 住民たちが何度も反対を表明したのに、政府は一方的に解除を決定しました。
 解除されてから3ヶ月後に、賠償も打ち切られてしまうため、避難の継続を希望する住民の中には、経済的な 理由から帰還をせざるをえない人もでてきます。




2015年10月19日月曜日

11/10 講師はおしどりマコさん!:南相馬・避難20ミリ撤回訴訟支援の会連続セミナー(3)~深刻化する福島の子どもたちの甲状腺がん



公衆の被ばく限度20倍である年20ミリシーベルトを基準とし、住民の意思を無視した避難勧奨地点の解除は違法だとして、立ち上がった南相馬の住民たち。「支援の会」では、訴訟に役立つ知見を深めるため、連続セミナーを開催中です。
 
連続セミナー3回目では、福島の子どもたちの甲状腺がんの状況をとりあげます。
講師は、福島の子どもたちの健康問題をずっと追い続けてきた、おしどりマコさん!
この問題に関しては、もっとも詳しいジャーナリストのお一人です。
またとないチャンスです。ぜひご参集ください。

日時:2015年11月10日(火)18:30 ~ 20:30 (開場:18:00)
場所:地球環境パートナーシッププラザ セミナースペース
http://www.geoc.jp/access
最寄り駅:表参道、渋谷
※定員:60名(先着順とさせていただきます)

講師:おしどりマコさん(フリージャーナリスト)
主催:南相馬・避難20ミリ撤回訴訟支援の会
参加費: 「支援の会」会員・サポーター/学生 300円
         一般 700円
会員・サポーター募集中(当日も受け付けています)

※参考情報
ファクトシート:福島県の子どもたちの甲状腺がん 「悪性または疑い」137人に
http://www.foejapan.org/energy/news/150904.html




2015年9月30日水曜日

御礼&報告:第一回口頭弁論期日および集会

9月28日の口頭弁論には、約150名の方にお越しいただき、ありがとうございました。
原告の意見陳述はたいへん心うつものでした。
終了後の報告集会は、熱気のこもったものとなりました。
報告集会で集まったカンパ46,231円を、原告らがつくる『南相馬・避難勧奨地域の会』にお送りいたしました。

 
当日の様子をOurPlanet-TVで報じていただきました。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node%2F1982

この日、原告2人も意見を陳述。自然豊かだった地域の暮らしが原発事故によって大きく変わってしまった状況や指定解除後も避難生活を続けている実情を訴えた。高倉行政区長の菅野秀一さんは、地域に子どもが一人もいなくなっていると説明。「若い世帯が戻らないのは、宅地の除染が済んでも、生活圏には無数のマイクロホットスポットがあることを知っているから」であると述べた。
 
また、事故当時、小学生2人と生後11ヶ月の子ども3人を育てている30代の女性は、原発事故以降、小さな子どもを守るために、避難先を転々と変えざるを得なかったこれまでの経緯を説明。現在は南相馬市の仮設住宅で生活しているものの、賠償の打ち切りにより生活が圧迫されている状況を切々を語った。この日は、南相馬から東京地裁まで駆けつけた原告33人。意見陳述の間、原告席からは時折、涙をすする音がした。
こちらもご覧ください。
裁判所への提出書類(第一回期日)
http://minamisouma.blogspot.jp/p/blog-page_89.html

2015年9月28日月曜日

第1回弁論期日の提出書類を掲載しました

2015年9月28日、第1回口頭弁論期日が開催されました。提出書類を、「弁護団より」のページに掲載しました。
http://minamisouma.blogspot.jp/p/blog-page_89.html

2015年7月19日日曜日

第1回口頭弁論期日決定!…9月28日は東京地裁へ!



<追加>第一回の口頭弁論期日の提出書類はこちらをご覧ください。

原告のみなさんをたくさんの人たちが応援していることをみせるためにも大法廷を埋め尽くしましょう! 終了後、報告集会も予定しています。

日時:9月28日(月)
               経産省前抗議アピール  12:30~12:50 @経産省本館前
               東京地裁前アピール      13:00~13:40 @東京地裁前
               第一回口頭弁論:         14:00~            @東京地裁101号法廷
          ※傍聴券が必要となるので、傍聴をご希望の方は13:30までに東京地裁正
面玄関前までお越しください。

               報告集会:                    15:30~            @参議院議員会館B107 資料代500円

チラシ>PDF



2015年7月18日土曜日

南相馬・避難20ミリ撤回訴訟支援の会連続セミナー(2)国際機関の文書を読み解く(ICRP、IAEA、UNSCEAR…)



公衆の被ばく限度20倍である年20ミリシーベルトを基準とし、住民の意思を無視した避難勧奨地点の解除は違法だとして、立ち上がった南相馬の住民たち。
訴訟を支援していくためには、私たちの知識を深めていくことも重要です。
連続セミナーを開催します。ぜひご参加ください。
 
日時:8月27日(木)18:30~@地球環境パートナーシッププラザ

場所:地球環境パートナーシッププラザ セミナースペース
(最寄り駅:東京メトロ・表参道駅、国連大学1F) アクセス

講師:瀬川嘉之さん(高木学校)

主催:南相馬・避難20ミリ撤回訴訟支援の会

参加費: 「支援の会」会員・サポーター/学生 300円
         一般 700円

問い合わせ:090-6142-1807(満田)

2015年7月8日水曜日

南相馬・避難20ミリ撤回訴訟支援の会連続セミナー(1)訴状を読みとく~「20ミリ」「住民無視」はなぜ違法?~7月28日(火)18時半~@地球環境パートナーシッププラザ(最寄り駅:表参道)


 南相馬・避難20ミリ撤回訴訟支援の会連続セミナー(1)
訴状を読みとく~「20ミリ」「住民無視」はなぜ違法?~

公衆の被ばく限度20倍である年20ミリシーベルトを基準とし、住民の意思を無視した避難勧奨地点の解除は違法だとして、立ち上がった南相馬の住民たち。
訴訟を支援していくためには、私たちの知識を深めていくことも重要です。
連続セミナーを開催します。ぜひご参加ください。

日時:2015年7月28日(火)18時30分 ~ 20時30分
場所:地球環境パートナーシッププラザ セミナースペース
http://www.geoc.jp/access
最寄り駅:表参道、渋谷

講師:福田健治さん(弁護士)
 コメンテーター:瀬川嘉之さん(高木学校)
主催:南相馬・避難20ミリ撤回訴訟支援の会
参加費: 「支援の会」会員・サポーター/学生 300円
         一般 700円

<第2回案内>
テーマ:国際機関の文書を読み解く(ICRP、IAEA、UNSCEAR…)
日時:8月27日(木)18:30~@地球環境パートナーシッププラザ
場所:地球環境パートナーシッププラザ セミナースペース
講師:瀬川嘉之さん(高木学校)

2015年6月22日月曜日

2次提訴を行いました!


2015年6月22日

南相馬避難解除取消訴訟(20ミリ基準撤回訴訟)第2次提訴のご報告


南相馬避難解除問題弁護団

 本日、本年4月17日に提訴した南相馬避難解除取消訴訟(20ミリ基準撤回訴訟)について、第2次提訴を行いました。同訴訟は、政府が年間積算線量が20mSvを下回るとして、2014年12月28日付で特定避難勧奨地点を解除したことに対し、指定地域の住民が、解除基準が高すぎ、子どもを安心して育てることはできないなどとして、解除の取消し等を求めているものです。第2次提訴に加わったのは計73世帯であり、第1次提訴を併せると、特定避難勧奨地点に指定された世帯の6割以上が原告となりました。

2015年6月11日木曜日

「南相馬 避難20ミリ基準撤回訴訟を応援する全国集会 in 京都」開催!(7月5日13時半~@京都YWCA)


年20ミリシーベルトという避難基準、社会的合意なき帰還促進政策――。
住宅支援の打ち切りなど、避難者に対する「兵糧攻め」。
福島原発事故を「なかったこと」にし、被ばく影響を無視する原子力ムラのたくらみに、みんなで立ち向かおう!







◆日時:2015年7月5日(日)13:30~16:30 

◆場所:京都YWCA 住所:京都市上京区室町通出水上ル近衛町44

(地下鉄烏丸線・丸太町駅から徒歩5分 丸太町駅2番出口より北へ5分 2つ目の信号を左折) 


◆内容
  • 「20ミリシーベルト」~被ばく影響を無視する国の政策
  •  南相馬・避難20ミリ基準撤回訴訟の意義(弁護団)
  •  南相馬の現状(小澤洋一/原告)
  •  避難者支援打ち切りの中で~避難の権利を!
  •  原発再稼動との関係は
  •  協力団体からのアピール
◆参加費 500円

◆主催:南相馬・避難20ミリシーベルト撤回訴訟支援の会

◆協力(五十音順) グリーン・アクション、子どもたちに未来をわたしたい・大阪の会、子ども脱被ばく裁判、ネットワークあすのわ、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 

◆問い合わせ先 南相馬・避難20ミリシーベルト撤回訴訟支援の会 事務局
FoE Japan 〒173-0037 東京都板橋区小茂根1-21-9
Tel:03-6909-5983 Fax:03-6909-5986 E-mail: kanna.mitsuta@nifty.com

2015年6月1日月曜日

裁判所提出書面

原告・被告から裁判所に提出された書面です。

原告


2015年5月15日金曜日

口座開設!~会費、サポーター費はこちらから&カンパをよろしくお願いいたします!

<郵便振替口座> 
口座記号番号:00190-8-696119 
口座名称:20ミリ撤回訴訟の会 
 
 <銀行から> 
 店番:〇一九(ゼロイチキュウ)店 
預金種目:当座 
口座番号:0696119

2015年5月12日火曜日

「南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟支援の会」にご参加を!


「支援の会」が立ち上がりました。>規約はこちら
会員(年会費3,000円)・サポーター(一口1,000円)を募集しています。
オンラインでのお申込みはこちらから。
お申込み後、振込みの案内をさせていただきます。

年20ミリシーベルトという避難基準、および社会的合意のない帰還促進政策に対して、南相馬のみなさんとともにたたかいましょう。

 「年20ミリシーベルトは公衆の被ばく限度の20倍。国際的に見ても、あまりに高すぎる。私たちはずっと解除に反対をしてきた。その声を聞いて判断するのが民主主義のはず」
「今、我々が立ち上がらなければ、将来、子や孫に健康被害が起こったとき顔向けができない」


4月17日、年20ミリシーベルトを基準とした避難勧奨地点の解除は違法だとして、福島県南相馬市の住民132世帯534人が、国を相手取り、解除の取消しを求めて東京地裁に提訴しました。

「特定避難勧奨地点」は、年間の積算線量が20ミリシーベルトを超えると推定される地点について、政府が世帯単位で指定し避難の支援・促進を行うものです。

特定避難勧奨地点としてはすでに伊達市・川内村が解除となり、避難指示区域としては、田村市都路地区、川内村などが解除となっています。南相馬の避難勧奨の解除は、2014年の12月28日でした。
ICRPなど国際的な勧告では、公衆の被ばく限度は年1ミリシーベルトとされ、日本の法令もこれを取り入れてきました。訓練された職業人しか立ち入りのできない放射線管理区域も3ヶ月で1.3ミリシーベルトです(年に換算すると5.2ミリシーベルト)。避難指示および解除の基準の年20ミリシーベルトはあまりに高い基準です。

解除されてから3ヶ月後に、賠償も打ち切られてしまうため、避難の継続を希望する住民の中には、経済的な理由から帰還をせざるをえない人もでてきます。

避難指示・勧奨の解除にあたっては、住民からたくさんの疑問の声や反対の声があがりました。
解除の直前の2014年12月21日に開催された住民説明会では、以下の声が相次ぎました。
「家の中でも空間線量率は非常に高い。こんな環境に子どもを帰せない」「ストロンチウムやプルトニウムなども飛散している」「いくら除染しても、農地や山林から線量がくる」

しかし、高木経済産業副大臣は、「川内や伊達との公平性を保つ」「積算線量20ミリシーベルトを下回っており、健康への影響は考えられない」とし、指定解除を決定したのです。

今回の提訴は、避難指示または勧奨の解除に関して、はじめて司法の場で争うものです。

これは南相馬だけの問題ではありません。日本全国の問題です。
「支援の会」が立ち上がりました。ぜひサポーターや会員になっていただければ幸いです。

オンラインフォームからお申込みください。
振込みの案内をさせていただきます。

南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟支援の会
住所〒173-0037 東京都板橋区小茂根1-21-9  FoE Japan気付
Tel:03-6909-5983 Fax:03-6909-5986
携帯:090-6142-1807  info.minamis@gmailcom

2015年5月6日水曜日

5月9日、支援の会が発足します!

5月9日、南相馬の地点解除訴訟(「20ミリ基準撤回訴訟」)を応援する全国集会 in 東京 開催!

「南相馬20ミリ撤回訴訟」は、はじめて、避難20ミリ基準や、住民の意思を無視した国の帰還促進政策を問う訴訟です。いよいよ支援の会が立ち上がります。5月9日(土)の応援集会でお披露目をしました。原告や弁護士のみなさんも多数駆けつけました。

南相馬の地点解除訴訟(「20ミリ基準撤回訴訟」)を応援する全国集会 in 東京
日時◆2015年5月9日(土)18:30~20:30
会場◆文京区男女平等センター(東京都文京区本郷4丁目8−3)
      ※東京メトロ・本郷三丁目から徒歩5分